「円安容認をやめよ」…野口悠紀雄氏

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「円安容認をやめよ」…野口悠紀雄氏

野口悠紀雄氏と言えば数々の大学教授・名誉教授を歴任する経済学者であります。
「超」整理法 とか、「超」勉強法といった、生理術や勉強術についての著作も人気があるので、そちらのほうで名前を見た人も多いと思います。

 

さて、その野口悠紀雄氏が、週刊ダイヤモンド8月24日号に寄せていた原稿で

 

政府は、円安が日本経済を破壊しつつあることを認識し、これまでの円安容認姿勢から転換すべきだ。

 

と、述べていました。

 

この記事のタイトルは「デフレ脱却ではなくスタグフレーション」。
スタグフレーションとは、「物価だけが上がって給料が上がらない」という状況です。そして、今の現状は、「ものの価値が下がっていくデフレからの脱却ではなく、給料下落はそのままでモノの価格が上がっているスタグフレーションだ」というのです。

 

政権や経済界の多くは、「デフレ脱却へむけて今歩いている」という認識ですから、彼らにとっては冷や水のような見解ですね。

 

野口悠紀雄氏によれば、「円安であるにもかかわらず、輸出量は増えない。円安は経済活動を拡大する効果を持たず、所得の再分配だけを引き起こしている」と解され、それゆえ、10年前にもあった、円安による物価上昇足す賃金下落の時よりも条件が悪いと断じています。

 

安倍政権になって円高解消=円安移行、となったとき、多くの経済人は喜んだようにマスコミは報じましたが、それは本当だったのでしょうか。
輸出業はたしかに円安のほうがビジネスがやりやすいかもしれません。ただ、長い円高傾向の時代の中で、輸入企業だけでなく、輸出企業の中でも各企業は円高をメリットに(あるいは円高のデメリットを減らす)ための体質改善を行ってきた会社も多くありました。
そういった会社にとっては、やはり現状の円安は楽ではないのです。

 

さて、「デフレ脱却」→「管理されたインフレ」ではなく、「デフレ脱却のつもり」→「スタグフレーション」だとしたら、デフレ時と同様、「お金」が大切な時代がまだ続くのかもしれませんね。

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